父役の小磯一斉です。

お酒が好きです。特にビールが。
今日も飲んでいます。

幸いなことにこの作品の父は酒好きです。

1950年代から一般に普及した冷蔵庫。
おそらく喜多家にも一台据えられていたことでしょう。
そしてその中には常に2,3本のサッポロラガービールが並んでいて。

このお父様は17世紀のフランス史の教授です。
というとワインのイメージですが、この芝居の年代、日本のワインは赤玉ポートワインに代表されるようなとても甘いワインが中心でした。
戦争を通ってきた世代ですから甘いものは嫌いではないでしょうが、甘いワインはたしなむ程度で、いつもの晩酌はビールだったのではないでしょうか。
いやそうであって欲しい。

というわけで今日もビールを飲んでいる僕です。

喜多家の長女は酒屋に嫁ぎます。
お父様にとっては喜ばしいことです。もちろん娘を想ってのことです。
しかしそれに付随したであろう役得も鷹揚に受け取ったに違いありません。

ビールは安く買えたことでしょう。
まだ高嶺の花だった輸入物の本格ワインや洋酒を、婿殿が年に一度くらいは差し入れてくれたことでしょう。

お酒に困らない生活。
いい響きです。

そんなことを考えながら今日もビールを飲んでいます。
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小磯一斉でした。


というわけで、次のブログリレーは婿殿宮島役、渡辺将司さんです!