カテゴリ: 2014年9月蝶のやうな私の郷愁 上演につき

9月はお忙しい折りにいらして下さいましたお客様、本当に、心からお礼申し上げます。

そして、私の拙い運営に力を貸してくださいましたスタッフの皆様、
演出原田直樹さん、
美術から管理、運営の酒井菜月さん、
照明松本永さんしゃこさん、
音響瀬野豪志さん、
アコーディオン寺島淑子さん

旗揚げにも関わらず、一緒にやると日々の稽古に精を出し、運営のお手伝いもしてくださいました出演者の皆様、
西村俊彦君、
市川洋平君、
佐々木史さん、
小林英樹さん

尊敬する皆様あっての公演でした。
本当に有難うございました。

出演者、何故か私に毎度当たられる西村氏、またの名をイリュージョン亭チェリス殿(一人ラピュタの再生回数が16万突破したとのこと、祝)
稽古動画をあげてくださいました。


●本番2週間前の通しです。

えうれか『蝶のやうな私の郷愁』稽古1/2:

えうれか『蝶のやうな私の郷愁』稽古2/2:


私の個人ブログ「花村雅子より」にもあげていこうと思います。
私に灰皿投げたい拙さです。
※動画をあげてくれて有難うございました。


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平成26年11月

松田正隆さん「蝶のやうな私の郷愁」は、
畏れ多く、いまだに穿たれたままの花村雅子です。

なんてことでしょう。
先ずもって、こんなに御礼が遅くなってしまったご無礼、心よりお詫び申し上げます。

ご来場下さいました皆様、お忙しいなかお時間割いていらしてくださいまして、本当に有難うございました。

足りないことばかり、精進してゆきます。
即レスポンスができるよう、持ち込まず未熟な言葉にかっこつけず、返してゆきます。

今後とも、ご指導ご鞭撻を何卒よろしくお願い申し上げます。

花村雅子

松田正隆氏 「蝶のやうな私の郷愁」
台本の一番最後のページには、

題名は、三好達治さんの詩集「測量船」のなかの「郷愁」から引用した、と一筆がある。
1ページの真ん中に、ポツンと一筆。


三好達治「郷愁」
蝶のような私の郷愁!
蝶はいくつか籬を越え、午後の街角に海を見る……。
私は壁に凭れる。隣の部屋で二時が打つ。
-海よ、僕らの使ふ文字では、お前の中に母がゐる。
そして母よ、仏蘭西人の言葉では、あなたの中に海がある。



嗚呼、母!母、母、母……。
何処の空から海を眺めん

台本との出会いの話し

2009年、6月 。
当時私に芝居を仕込んで下さっていた文学座HKさんが、文学座アトリエ公演にて、松田正隆さん書き下ろし「結婚」に出演された。演出は高瀬久男氏。
印象派の光のような舞台上。寺田さんのモノローグではじまる音の美しい舞台。5度観に行った。

松田正隆さんに傾倒していたHさんから、「蝶のやうな私の郷愁」 をご紹介していただいたのが、このとき。美しい二人芝居だから読んでごらんよ、と。

一度読んで、二度三度何度も何度も読んだ。
人間の芯があるとするなら、それに、ひっそりと寄り添う本。読んだ瞬間、一番の宝物になった。

個人的な話し、私の母は長崎(五島)生まれ、私も港育ち。潮の気配には敏感である。

男女二人が暮らしているであろうアパートにて、二人がポツポツと会話をしている本のそこかしこに生活の音があり、そこのうしろには水の気配、潮の気配、潮が纏っている空気の気配があり、とても懐かしく、これ以上の寄り添い方もなく、自分のなかで、この本を越える本には申し訳ないけれど出逢わない、と一度読み終わって確信したのである。
この本があれば、欠片になってしまったおもいでにも優しくなるんじゃないだろうか。

5年経った。
自分の役者としての力量はとても危ういけれど、今年、どうしても上演をしたかった。どうしても。
お許しが出れば……一か八かでマレビトの会にご連絡差し上げると、快いお返事とともに、
丁寧に装丁された台本が送られてきた。

緊張して二日、持ち歩いた。
三日目に漸く扉を開いた。


「蝶のやうな私の郷愁」

松田正隆作(マレビトの会)

9月10日(水)から9月14日(日)

ギャラリー・ルデコ 4階

演出 原田直樹(夏色プリズム)
出演 佐々木史(劇団mahoroba+α)
小林英樹
西村俊彦
市川洋平
花村雅子
※トリプルキャストです。

照明 松本永
音響 瀬野豪志
アコーディオン 寺島淑子
当日運営 酒井菜月(たこ足配線企画)

チケット販売 7月13日より

こちらのブログコメントにて受付ております。
ホームページ、今しばらくお待ち下さいませ。

この度、「えうれか」という劇ユニットを立ち上げます花村雅子と申します。

9月10日(水)から9月14日(日)まで
渋谷 ギャラリー ルデコ 島中文雄オーナーのご助力を頂き

4階にて

マレビトの会 松田正隆さんの戯曲
「蝶のやうな私の郷愁」 を、

演出に 夏色プリズム 主宰原田直樹氏をお迎えし、

上演させていただく運びとなりました。

今後このブログにて、
上演情報…出演者、音響さん、照明さん、当日運営のご紹介、チケット情報、稽古模様
を「随時」更新しつつ、
えうれかのことも綴っていきますので、
どうぞ、何卒、よろしくお願い致します。

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