本日千穐楽を迎えます。
えうれか第四回公演「海と日傘」
作 松田正隆  演出 南慎介(Ammo)

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松田正隆さんの戯曲に触れ合ったきっかけは、
トリガーラインでお世話になっていた林田一高(文学座)先輩が、松田さんの文学座アトリエ書下ろしによく御出演なさっていたからであります。
同じ公演を何回も何回も観に行った。


あれから10年ちょっと経ちました。
日本も大分かわった。
私の環境もかわった。
私の環境の変化は、当然のごとく、私自身にものすごく変化をもたらしました。
…この10年で本当に沢山の人を見送りました。
眠る顔は、本当に皆んな、静かで、おだやかでした。


黒い喪服を着る度、
「ただいま」ってなんだろう、
よく当然のように言えてたなと
残されてく虚無は次第に強くなりました。


核家族化している日本に切迫する年齢、環境。
まだ切迫されていない年齢、環境。


SNSは日常のコミュニケーション手段の主流に。
興味のあるコミュニティの興味のある情報はとことん詳しく、即座に共有できるようになったけど、そのコミュニティの外にある世界は遠くなった。
ビルの並ぶ都内みたいだなーと思う。
行きたいとろには道が通ってる。

そのかわり、ふと空をみて、ふと季節の匂いがあって、包んでいる環境のことを、ふっと感じる機会は減ったように思います。


だからこそ、
この松田さんの
「海と日傘」を今、是非えうれかで、
と意気込みました。
晴れの海が、どれだけ色々と受け入れてくれたか。
…孤を感じて生きていくとき、何かしら救いを求めざるを得ない人の虚しさ弱さに海はいつも静かに浸透してくれました。
そういったふとした救いがこの本にあり、今、これを日本のほんの片隅に出会って下さる方々に…と思ったからであります。


生きていく、というのは
本当に様々な必然的な出会いで構成されていて、
けれどその出会いは本当に刻々と変化していて、…
時間の経過は様々なものを風化させて失わせていき…
歳をとることもそう。
あったものは違うかたちになって、最後は去っていく。


当日パンフレットのご挨拶にも書かせていただきましたが、
孤島に居るような寂しさに
帰し方に
ふと手を置いてくれるようなこの本の懐は計り知れません。



今、この戯曲を上演できましたこと、

マレビトの会、松田様、広報三宅様に御礼申し上げますと共に、

ご来場下さいましたお客様に心より御礼申し上げます。



本当に頼もしい方々とこの世界をつくっていくことができました。


いつも言葉を砕いて下さる南慎介演出、外待機カー(ガソリンは減るわ、新車なのに養生でベタベタになるわ)や他にも本当に色んなものおかりしました…!!


細やかにサポート下さる福澤くるみ演出助手、


いつも素晴らしい照明の閃き、松本永さん
今回は私のミスでご迷惑を申し訳ありません…


トラブルにも頼もしく、そしていつも澄んでいる照明操作の植村さん


今回、戯曲に儚いラヴェルの曲を(私はぴったりだと思う)選んでくださった、音響瀬野さん。…ラヴェルの人生もまた数奇であり、是非ウィキペディアを読んでほしい。


素早い音効を叶える、優しさあふれてる板谷さん

本当に小道具は、多かった!
1994年の新聞も、わかばのたばこの箱も
カーテンも!つくってくださった。ちゃぶ台はご実家のもの!
えうれか劇団員でもあるのねもとのりかさん


シゲさんと直子の衣装を手作り、
そして古民家にフィットするセレクションをしてくださったスーパー衣装の金田かお里さん


本格的な映像をご担当下さいました、かっこいい及川さん、堀野さん


毎日、会場作り、車待機場は中の音が聴こえないので
ずーっと俳優ゴーを出してくださいました、
舞台監督担当の高橋亮さん


きめ細かく、そしてやんわりと、しっかり皆んなを纏めて下さった舞台監督大橋律子さん


いつもとても丁寧に心を込めてご対応下さいます…風ノ環主宰でもあります制作間宮知子さん


このフライヤーを
私の拙い絵コンテから導いて下さいました森慶太さん…本当に美しい…!!
今回は彼、方言指導もして下さいました。



最後になりましたが、
この戯曲に向き合って下さいました俳優陣

洋次に人間らしさをあたえながら没入していった吉村公佑さん


剛史に繊細な優しさを宿して下さった
ヨシケン改さん…現場での指示も的確!


シゲさんの親しみやすさ懐を広げられる明るさ、…茄子の煮物や小道具まで揃えて下さった
さかい蜜柑さん


南田さんの原風景を鮮やかに豊かに提示して下さった森衣里さん…消えもの盛り付け番長です


お医者さんという職業の中に誠実であろうとする人間味を出して下さった上田晃之さん、御出演2回目のご縁


人を見抜く力を静かな湖みたいに吉岡にたたえて下さった辻井彰太さん
普段も名アドバイザー


人生の流れをかえてしまうほど、必然的な凛とした女性を表現された松葉祥子さん…筑前煮は彼女作
また、彼女は気遣いの鬼で、ツイートに俳優紹介までしてくれたんだ…!!


古民家をお貸し下さいました
古民家ギャラリーしあん坂東様


そして皆様のご関係者様、ご家族の皆様
支えて下さいました家族に


心より御礼申し上げます。


どうか今日も良い一日となりますように。



花村雅子 えうれか  2018年6月28日